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2013年7月

2013年7月10日 (水)

福島バスツアー報告 その1

福島復興支援バスツアー 現地ルポ

 見て!聞いて!考えた! 原発事故の影響  

2013年5月18日から19日の2日間、西東京革新懇が主催した、福島復興支援バスツアーに参加してきました。案内人は福島県農民連会長の亀田俊英さんと事務局長の根本敬さん。2日間の走行距離は900kmになりました。                          

亀田俊英さん  紅彩館にて       根本敬さん ホテルリステルにて    ツアーのバス新車です。

福島県南相馬市に入ると、道路から除染をした黒い袋があちらこちらに見える。まだほんの一部だそうだ。2年も経過しているのに一向に進んでいない。避難している人には、戻りたい人と別の所に行く人が半々位だそうだ。若い人は出ていき、高齢者が残されるので将来町の機能が維持できないと心配の声も。進まない復旧・復興、限界を超えた避難生活、展望が見えないなかで「仮設病」?と言われる人もいるそうです。

福島農民連は①3.11以前を取り戻すたたかい。②損害賠償と安全、安心なフクシマを。③徹底した放射能検査と公開。④農地利用の自然エネルギーでの地域の再生。をかかげたたかっているなかで、組合員も増えています。

 視察初日。

二本松(レストランふるさと農園)での放射線レベル屋内0,3から屋外1,0マイクロシーベルト。全村避難中の飯館村。バスで移動中の測定では、0,3だ0,5になった1,0まで上がったと測定値を言う声に緊張感が走る。どれくらい上がるの?覚悟はしてきたが不安だ。外に目をやると猿が二匹移動していた。暖かくなると出てくるとガイドの亀田さん。家が点在しているが人がいない。怒りが湧く。

二本松レストランふるさと農園 昼食     南相馬市の田んぼ    南相馬市の田んぼ 

原発から15m海岸近くの田んぼ、津波の被害で放置された車。移動した家。窓ガラスに張り紙の新築の家、一度も入居せず借金だけが残った。水が引いただけでほとんど変わらない状況に唖然とする。一向に進まない復旧、復興。原発事故さえなかったらの思いが募ります。レベル0,2マイクロシーベルト。

12マイクロシーベルト

原発から16km南相馬市小高区の亀田さん宅。ホットスポットでは12マイクロシーベルトもあった。居住制限区域で日中は出入り自由だが夜の滞在はできません。

  亀田俊英さんの自宅 南相馬市小高区            南相馬側から 希望の牧場

使用していないトラクターには「売却される時は連絡先の電話番号」の張り紙が。家の中には事故当日からのゴミの袋が、処分先が決まらない為放置されたまま。

亀田さんは農業が出来ないなかで1日10,86kwのソーラー発電システムを設置し、全量1kw42円で東北電力に売却を予定しているそうです。 

 16,5マイクロシーベルト

今日最後の視察は希望の牧場。南相馬と浪江にまたがる地域。入れる限界地域に来た。レベルは16,5マイクロシーベルトもあった。長くいたくない。

ここには殺処分される予定だった牛300頭位をボランテァが保護し運営しているとの事。高線量で累積されつづけ移動できない。研究用にもなるという話に複雑な心境だ。

ふと思った。ネズミなど捕まえる事が難しい小動物の移動はどうする。大都市の地下に高線量で汚染されたネズミが移動してきたら?山の腐葉土を食べたミミズを鷹などの鳥類が食べて移動した時の影響は?

NPO法人「野馬土(のまど)」店にて買い物

福島県相馬地方の農民連が、自分たちの力で設立したNPO法人です。地域と農業の復興に寄与する為にさまざまな事業を行っています。昨年12月に農産物直売所をオープンさせました。全国の農民連から商品が取り揃えてあります。早速お買い物をしてきました。福島で生きていく農民連の決意と努力が見られました。

野馬土(のまど)」店                    希望の牧場

ハウス栽培シイタケにも影響

宿泊先は伊達市霊山町紅彩館。徹底した除染、レベル0,1マイクロシーベルト。四季折々の風景が最高、また行きたい宿泊地。ここで、きのこ栽培している農民連の人2人から話を聞きました。原発から50~60kmの農家。原木を埼玉から買って菌床栽培と原木栽培している。ハウス栽培しているにもかかわらず、できたキノコには100ベクレルがでて出荷できない。東電に補償要求しているが保留中で返事がないとのこと。国・東電にまたも怒りがわく。

 質問をした。①除染の方法、家と周りの除染を優先しているが、山を先に除染しなかったら汚染水が流れてきてまた除染の繰り返しでは。②水の除染ついてはどうしていますか。亀田さんから、①除染について政府の方針は自宅と周りが先との事。②水は今のところ基準値以下との事だが、水不足になった時は水がめの底の方は線量が高いはずだから、不安だと話されました。

  伊達市霊山町紅彩館                  夕食(撮影後まだありました)   

 視察2日目

視察2日目のガイドは根本さん。二本松市で米、加工トマト、野菜、あんぽ柿を栽培しているが、柿は基準値を超えて出荷できず埋めたとのこと。東電に補償要求をしています。

土湯峠を越え、ホテルリステル猪苗代で昼食。ここで根本さんより原発関係の講義を聴きました。原発に頼らない風力・水力・地熱・バイオマス等の自然再生エネルギーの活用。個別住宅での二重サッシ化、LED照明器具の利用、10年以上経った冷蔵庫の買い替え、太陽光温水器の設置、太陽光発電システムの設置等できることから始めよう。ちりも積もれば山となる節電。自然エネルギー大国ドイツ視察報告をふまえ、犠牲者では終わらない、福島で生きていく強い決意が感じた講義でした。

最後の視察は郡山市にある布引風の高原にある風力発電。標高1081mにあり2007年2月に営業運転を開始した国内最大級の風力発電施設。
合計出力65,980kWの発電の発電所出力があり、2,000kW×32基、1,980kW×1基計33基でそれらを発電している
国内最大のウィンドファームで、地上からブレードの先端までの高さは、最高点で約100mもある。規模に圧倒されました。

ホテルリステル猪苗代                 根本さんの講義

原発に依存しない見本です。

郡山市布引風の高原            風力発電            

 原発は廃炉しかない。

原発は安全でコストが安いとして、国策として推進してきた歴代の政府・電力各社。製造してきた日立、東芝などの重電機各社や三菱等の重工各社。今回の福島事故はいまだに収束していない。制御できなかった責任は重い。「原発村」の関係者は対策を強化し早急に収束させる大きな責任があるだろう。

 今回現地を視察しあらためて被害の大きさに怒りがわいた。制御できない、燃やしたウランの処理も確立されていない。原発は廃炉しかない。

ガイドをしていただいた2人とも、辛く苦しい時があったはずなのに終始和やかに笑いを誘いながら話をしてくれました。本当に勇気をもらいました。

頑張れ福島農民連これからも応援するよ! まだ福島に行っていない方は、ぜひ行って現状を見ることと、農民連ふるさとネットワークの産直品の購買をお勧めします。

20135月 重工産業労働組合首都圏支部 杉内清一 

*(おことわり)

上記文面には20枚の写真がありましたが、うまく掲載できませんでした。  

2013年7月 8日 (月)

衝撃だった福島バスツアー

去る5月18,19日、西東京から36名の人たちがバス1台を仕立ててフクシマを訪れました。
訪問先は、飯館村、南相馬市、浪江町の一部、霊山、会津布引高原などです。
震災後初めて現地を訪れる人たちがほとんどで、2年を経過してもなお震災と放射能被災の生々しさがそのまま残されている光景に、全員が衝撃に包まれた2日間となりました。

衝撃は、二本松から飯館に向かう車中から始まりました。持ち込んだ線量計がいきなり東京での5倍を超える0.3(ミリシーベルト)を示し、飯館に入るとうなぎ上りに上昇していきました。

日本の原風景を残す「日本一美しい村」といわれる飯館村は、今や人の住めない廃村と化していました。山間部には入り口を固く閉ざした人家が点在していても人の姿はなく、犬や猫はもちろん、不思議なことにカラスや雀やとびの姿さえ見当たりません。

私たちのバスツアーはこの飯館から始まったのですが、私たちが遭遇した様々な事柄は、参加者から寄せられている手記をこれから順次紹介することでご覧いただきたいと思います。

なお目下、報告集も計画中ですので、こちらもご期待ください。

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